リハビリ・HOPEを目指して

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「どかーん。。。。どでかい車にぶつかって、突然の大怪我。・・・パスが回ってきた。チャンス!!シュート。ノーゴール・・・あの時の怪我が無くて足に違和感がなければ・・・。このご時世いつ、どこで何があるか。突然の事故や怪我。その後の人生に関わる一大事。私の体治るの???そんな時に支えになってくれる人がどんな人か気になりませんか。」

突然の事故や怪我。

社会復帰出来る様にリハビリを

行ってくれる専門職がいます。

「理学療法士(PT)」


今回は理学療法士の方より

投稿をいただきました。

耳にする人気な職種の2年目の方の

現状を語っていただきました。


—-自己紹介—-

急性期病院に勤めている

2年目の新人理学療法士です。

趣味はサッカー、フットサル。

音楽は清水翔太さん、EXILEさんが好きです。

カラオケでの持ち歌はシャ乱Qさんの

「シングルベッド」

彼女と別れてもう3年以上・・・

切ない歌詞や人の温かさが

心に染みる今日この頃です。

—————–

これまでに診てきた患者さんですが、

プロスポーツ選手、部活動で頑張ってる学生、

身体の一部に痛みがある高齢者、事故にあった人、

色々な方がいらっしゃいました。


毎朝ミーティングがあり、

リハビリ室の掃除をして、

患者さんのリハビリ、

空いた時間で食事をして、

カルテ記載をする。

そんな病院業務には慣れてきましたが

実際のリハビリについては未だに

「どうしたらいいの?」と悩むことが多く、

先輩に助けてもらってばかりです。

入職当初は先輩と一緒に

患者さんを診て、アドバイスをいただいて

いたので安心して患者さんのリハビリ

に向き合う事が出来ました。

しかし入職して1ヶ月を過ぎた頃から、

1人で患者さんのリハビリするようになり、

急に自分のやっているリハビリに

間違いがないか不安になりました。

分からない事、困った事がれば、

仕事中の先輩理学療法士を捕まえて

患者さんの前でガンガン質問していました。

今思えば患者さんに

「担当の理学療法士は大丈夫か?」と

不安を与えてしまってたのではないか。

先輩の仕事を邪魔してしまったのではないか、

医療従事者の前に、社会人として

どうなのかと思います。



ただ、多くの方に助けていただいたおかげで、

1人で解決出来る事が少しずつ増えてきました。

病気や怪我をする前の生活に戻ることができ、

リハビリを終了する患者さんも増えてきました。

満足のいく身体機能まで改善し、笑顔で

リハビリ卒業になった患者さんを見た時は

この仕事を選んで良かったと実感します。

私の受け持った患者さんの1人で

高校のサッカー部で怪我をした時の

トラウマが忘れられず、スポーツ復帰レベルに

身体機能が達しているのにも関わらず、

試合で思い通りのプレーが出来ない子がいました。

その子には怪我予防のリハビリを徹底し、

時には試合を観に行き、改善している事を

伝え自信をつけさせました。

結果、その子は高校最後の大会に

万全の状態で臨む事ができ、

いきいきした表情を見た時、

本当に嬉しかったです。

その一方で重症の病気や怪我により

リハビリしても身体機能の改善が見込めず、

“通常”と言われる日常生活に戻れない患者さんもいます。

そういった患者さんの中には「仕方ないね」と、

渋々受け入れる方や「何で私ばっかり治らないんだ」

と現実を受け入れられない方もいます。

中には障害を受容し切れず、

混乱に陥ってしまう方もいます。



私は「どうしたら病気や怪我をする前の生活に戻せるか」

と同時に「どうしたら満足度を高められるか」を

考えながら患者さんにリハビリをしています。

私はリハビリ開始直後から将来的には身体機能が

これくらい改善すると予後予測を立てています。

予後予測については教科書や文献などで調べ、

更に自分の少ない経験も加えながら考えていきます。

そして日々のリハビリの中で、私が立てた

予後予測以上の身体機能改善は困難である事を

少しずつ伝えるようにしています。もちろん、

私が立てた予後予測以上に改善することもあるので

絶対に”無理”だとは言わず、改善しない可能性が高い事を

伝え、障害を受容する準備をしてもらいます。

理学療法士の仕事は病気や怪我をする前の生活に

戻ることが最も大切なことだと理解しています。

そして同じくらいに患者さんの満足度を高める事が

その後の幸せな人生を歩む上で大切だと思ってます。



満足度を高める為には患者さんと真剣に向き合い、

HOPEをしっかり理解する。その為には日々業務や

業務以外の時間でも知識、考える力をつける事が

必要であると感じております。

理学療法士の仕事は危険も伴い責任も強いです。

しかし、身体機能改善においてリハビリは

必要不可欠であり、患者さんの満足度を高める為、

知識を深め努力し続ける価値がある仕事だと思います。

私は今後、怪我や病気の重症度に関わらず、

患者さんのHOPEを叶えられるリハビリが

提供できる理学療法士になりたいです。

教科書や文献で勉強し知識を深める事はもちろん、

患者さんの身体的機能、心の部分を

リハビリ出来るように日々努力していきます。

*———————-*

今回は理学療法士の方に

2年目の今について

語っていただきました。

現在の率直なお気持ちを

お話しいただきまして、誠に

ありがとうございました。

引き続き様々な職種の方にお話し

伺いたいと思います。

もし、今のお仕事について、

周囲に対してお話しいただける方

いらっしゃいましたら、

宜しくお願い致します。

*———————-*

【ネット検索】看護師 コラム 井出

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    • はな
    • 2016年 2月17日

    ドラマとかで見かけるリハビリ風景は、理学療法士さんと平行棒や松葉杖で歩行練習する患者さんの姿が多い…歩く姿は、必死に頑張っている姿が伝わりやすく、他者からみても回復がわかりやすい場面だからなのでしょうかね、、、リハビリテーションは決してそれだけではないですよね。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、、、さらには医師、薬剤師、管理栄養士、MSW、看護師、、、多職種の連携が必要ですね。
    こちらの投稿をされたPTさん、たくさんの症例を積んで経験をつみ、いづれは他職種を引っ張る立場となり、患者さんのHOPEに少しでもお役に立てれたらいいですね。

    • 井出
    • 2016年 2月17日

    はなさんコメントありがとうございます。私自身、看護師さんの面接などで病院へ伺い、実際にお仕事をされているPTの方のお仕事の風景も拝見させていただいた事もあるのですが、常に笑顔でお仕事されているスタッフさんが多く、それだけでもすごいなぁと感じていたのですが、それ以外にも我々や患者さんにはわからないところで他職種の方との連携などの他業務もあり、改めて大変なお仕事だと感じます。自分が入院した際、投稿してくださったようなPTさんが担当だったら、安心してリハビリに励めそうですね。

    コンサル 井出

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