訪問診療とはどんな仕事?訪問看護との5つの違い

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近年は訪問看護ステーションの開設ラッシュで、狭いエリアでも複数の事業所が乱立している事も珍しくはありません。
しかしながら、同じ在宅看護であるはずの訪問診療の事業所は、なかなか町でも見る事は無いのではないでしょうか。

訪問診療はクリニック名で運営している事が多いので、この点が分かりにくさに拍車を掛けておりますが、実際には訪問看護同様に訪問診療も数を拡大させております。
今回はなかなか実態が見えにくい訪問診療の仕事と、訪問看護の仕事の違いを見ていきたいと思います。

チームで訪問するか、看護師一人で訪問するか

訪問診療の場合

まず、事業所により若干の相違がありますので、あくまでも一般的なケースになりますが、訪問診療は様々な職種でチームを形成する事になります。
大抵は医者と看護師、事務員の3名で1チームになる事が多いです。

訪問診療ではオンコール時などを除けば、原則看護師1人で行動する事がありませんので、心理的負担が少ない事からこの点をメリットと考えお仕事を選ばれる理由にされる方もいらっしゃいます。

訪問看護の場合

訪問看護の場合、看護師がメインとなり1人で応対します。
訪問看護ステーションによっては、リハビリスタッフ(理学療法士や作業療法士・言語聴覚士)が個別訪問するケースもあります。
基本は看護師1人で患者様の自宅に訪問する特性上、未経験者にとってはハードルが高く感じる事も。


訪問先が異なる

訪問診療の訪問先

訪問診療に関しては2つの運営方針に分かれます。

①在宅中心
クリニックの医者が外来診療含めて在宅診療を行うケースと、外来診療をせずに在宅専門で活動しているケースがあります。
在宅看護という特性上、患者様との距離が近いという特徴があります。

②施設中心
老健、特養、有料などの各種施設に集中して診療を行います。
1回の訪問で何十人の方を診療する為、非常に移動効率が高い事が特徴ですが、数が多い為にどうしても対応が事務的になるケースもあります。

訪問看護の訪問先

訪問看護の場合は大半が在宅中心になりますので、効率よく施設訪問したいというスタイルが合っている場合、訪問診療でのお仕事の方が良いかもしれません。


訪問回数が異なる

訪問診療の訪問回数

訪問診療では月の訪問回数を2回としているケースが多いようです。
国の定めとしては週の訪問回数は原則3回までと定められています。

訪問看護の訪問回数

訪問看護の場合、その回数に制限は無いですが、適応する保険によってはその限りではありません。

①介護保険を適応する場合
回数の制限はありませんが、実情として他の介護サービスも併用するケースが多い為、訪問回数は費用削減の意味も込めて週1-2回が多いようです。

②医療保険を適用する場合
同じく回数の制限はありません。
介護保険との違いは症状が重いケースで医療保険を適用する事が多いです。
また、医師から必要性が認められれば、特別訪問看護指示書が交付され、2週間連続での利用も可能になります。


給与は訪問診療の方が低め?

2012年には診療報酬改定により、当時6000ヵ所程度であった訪問看護ステーション数が数年間で1.5倍の数に膨れ上がりました。
ステーションが急増した理由として、算定出来る単位が他の介護サービスと比較しても明らかに高い金額になっていた事があげられます。

例えば、1日5件訪問したとすると訪問看護では40,000円程度の報酬額になるのに対し、訪問介護では20,000円程度と、看護と介護では全く報酬額が異なります。
算定単位が大きい事から多くの企業が新規参入しました。
訪問看護は保険による売り上げになる為、確実にステーションに利益が生まれる体制になっています。

この為、訪問診療よりも収入面の優遇に直結するケースも少なくありません。


訪問診療・訪問看護それぞれの「働くメリット・デメリット」

訪問診療で働くメリット

・看護師1人が全て行う訳ではなく、複数名で1チームとして行動する為に心理的負担が少ない
・施設中心で診療する場合、一度に多くの診療が可能な為に移動効率がとても良い

訪問診療で働くデメリット

・患者様1人に対する対応に時間が取れずに、ビジネスライクな業務に陥りやすい
・自動車の運転が必須である事が多く、運転係になりやすい

訪問看護で働くメリット

・基本は1人で行動するので自分の判断で臨機応変に対応する事になり、在宅に必要なスキルを身に付けやすい
・日勤ではトップクラスの給与になる

訪問看護で働くデメリット

・電動自転車での移動の際には大変さが天候に左右されやすい
・看護師1人で訪問する心理的不安がある



一般的には訪問看護の方が知名度が高い為、訪問診療の実態が分かりにくい事が多いですが、比較してみると違いも多く生じます。
今後は国の方針としても病棟から在宅に戻る体制が強くなる為、今から訪問看護や訪問診療のスキルを身に付けておくというのも、将来を見越したキャリアプランとしてとても良いと思います。
在宅の分野に興味をお持ちの方は、訪問看護と訪問診療との違い・どちらが自分に適しているか新味していただけますと幸いです。

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