突然ですが看護師のみなさんは、うつ病がどんな病気かご存知ですか?
大変申し訳ありません m(_ _)m
看護師さんの方はご存知ですよね。
今回、不規則な職業柄苦労されている方々が多くいらしゃるお仕事なので再認識のため記事にさせていただきました。
うつ病の症状や予防方法など知っているができていない事も多く、また、体調が悪くても薬のことに詳しかったり、薬が手に入りやすい環境ということもあり、生活を見直して改善するのが良いのは分かっていても、生活が不規則だったりでなかなか生活を見直せず、薬に頼ってしまい悪循環になっていませんか?
このページではうつ病の症状や予防方法などをまとめましたので自分の生活を見直すいい機会だと思って読んでみてください。
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うつ病について
看護師がうつ病にならない5つの方法
まとめ
うつ病の症状
うつ病の主な症状としては不眠・食欲不振・体重の減少・性欲の減少・気分が落ち込む・興味の低下・罪責感・疲労感・午前中に体調が悪いなどがあります。
このような症状が今までうつ病と言われていましたが、最近では今までのうつ病の症状とは逆に、過眠・食欲増加・体重の増加・夕方に体調が悪い・好きなことはできるが、嫌いなことは出来ないといったような症状が出る非定型うつ病というのもあります。
この非定型うつ病は20~30代の女性がなりやすく、休みの日やプライベートな時間には活動的になるので、サボリやわがままといわれ周囲にはなかなか理解されず、誤解されてしまうことが多くなっていますが、立派な精神疾患とされています
いまや100万人がうつ病
ところで現在、日本でうつ病と診断されている人数は知っていますか?
少し古い統計ですが平成23年時点で95.8万人がうつ病で医療機関を受診していて、日本人の15人に1人がうつ病になったことがあるとされています。
年々うつ病と診断される人数が増えていますので現在では100万人以上の方がうつ病であるとされています。
うつ病の原因は『ストレス』
うつ病は15人に1人がなったことがあるということは、生活をしていれば「いつでも」「だれでも」うつ病になってしまう危険がある病気です。
そんな、だれでもかかりやすいうつ病になる原因としては『ストレス』です。
ひとことでストレスと言っても原因はいろいろあり、職場での上司や同僚の看護師・医師・患者からのストレスはもちろん、近親者や友人の死・病気・怪我・事故・離婚・いじめ、そして幸せなはずの結婚・出産などでもストレスがかかり、うつ病の原因となります。
しかも、医療・介護業界はストレスを受けることが多くうつ病になりやすい職種なので、その業界ではたらく看護師は当然うつ病にかかる可能性が高くなっています。
うつ病になりやすい人・なりにくい人の10個の特徴
ただ、ストレスが原因になるとはいえ、うつ病になりやすいタイプとなりにくいタイプがあります。
うつ病になりやすいタイプ
- 几帳面
- 責任感が強い
- 完璧主義
- 時間に正確
- 忘れ物が少ない
- 頼まれると嫌と言えない
- 他人に気を使いすぎる
- 正直
- 自分の思っていることが言えない
- マイナス思考
いわゆる「いい人」タイプです。
うつ病になりにくいタイプ
- 大雑把
- 無責任
- いいかげん
- 遅刻が多い
- 忘れ物が多い
- うまく人を使える
- 自己中心的
- 適当
- 自分の気持ちが伝えられる
- プラス思考
いわゆる「いやな人」タイプです。
この分類は極端な例ですが、「いやな人」タイプほど『マイペースでストレスをためにくい』のでうつ病にかかりにくくなっています。
逆に「いい人」タイプほど『ストレスをためやすく』うつ病にかかりやすいので、体調をくずしたり耐えられなくなり、職場を辞めていってしまうのはこのためですね。
ただ、このようにストレスをためにくい性格が分かっても、長年培ってきた性格ですので簡単に変えることはできませんし、ストレスをためにくいとはいえ、うつ病になりにくいだけで、ちょっとしたきっかけでうつ病になってしまうことがあります。
看護師がうつ病にならない5つの方法
では、看護師がうつ病にならないためにはどのように生活すればよいでしょうか?
これから看護師がうつ病にならない5つの方法をご紹介します。
- 小さなことでクヨクヨしない
- しっかりとした睡眠をとる
- バランスのよい食事をとる
- 信頼できる相談相手を持つ
- 夢や生きがい・趣味を持つ
1.小さなことでクヨクヨしない
まず、第一に小さなことでクヨクヨしないことが大切です。
仕事・プライベートに関わらず、生きていれば小さな失敗はいくらでもします。
プライベートの失敗なら大したことも起きませんし、仕事でも大事に至らない失敗なら、クビになるわけでもありません。
しかも人間の一生なんて地球の歴史から見れば一瞬でそんな人間がした失敗なんて地球の歴史の1文字にもならないことです。
きっとあなたで言えば、枝毛ができたぐらいのことでしょう。
その時は「ぎゃー!枝毛が出来てる!!今日の夜はしっかりとトリートメントしなきゃ」って騒ぐかもしれませんが、数日たてば、枝毛が出来たことも忘れてしまっています。
後から見ればそんなことですが、その時はそうは思えないですよね。
そこで解決方法です。
起きるすべての物事は自分は悪くない!すべて周りの環境が悪いと思いましょう。
失敗の原因はあなたにはありません。失敗を起こさせてしまった環境にあります。
例えば採血でお話しましょう
新人ナースの場合
経験を積ませるというのはもちろん必要なことですが、新人ナースが採血したら失敗しやすいのは当たり前ですよね。
これは、未熟な新人ナースが悪いのではなく、そのナースが失敗せず採血が出来るか確認をしていないの先輩ナースが悪いのです。
ちょっと待って!じゃあプリセプター制度を採用している病院では採血が出来るかを確認していなかったプリセプターの責任?
ってことは私の責任じゃん!と思う方がこの記事を読んでいる方には多いかもしれませんがそれも違います!!
プリセプターがしっかりと確認できる方法を確立していなかった病院が悪いのです。
では、ベテランナースの場合は、どうでしょうか?
「何百回・何千回も経験しているでしょう?ただの気の緩みだ」といわれるかもしれませんが違います!!
たしかに慣れや気の緩みがあったかもしれません。
でも、慣れをなくしていつまでも新人の気持ちでしっかり確認して一つ一つの行動を徹底させていない病院が悪いのです。
こんな風に自分のせいではなく、環境のせいにしてしまうのです。
起こってしまったことはやり直せません。
いつまでもクヨクヨと悩んでいるより環境のせいにして、次から失敗しないように気をつけるようにしましょう。
そうしてしまえば、失敗しても気持ちがラクになりますよ。
2.しっかりとした睡眠をとる
うつ病の一つの原因として睡眠不足があります。
睡眠不足は注意力の低下など体の機能が低下することは知られていますが、十分な睡眠をとっているときに比べ睡眠不足の状態では瞳孔が広がったり、血圧や心拍数が上昇するなど交感神経が緊張し小さなストレスにも過剰に反応しやすくなります。
さらに国立精神・神経医療研究センターの研究によると5日間3~4時間しか寝ることが出来ない生活が続いただけで、ストレスに脳が過剰に反応し不安やうつ病が強まることが科学的に証明されました。
現代人は便利になった反面、長時間労働や24時間営業のお店があったり昼夜関係なく生活が出来るようになり睡眠時間が不足しがちです。
まして看護師は夜勤や変則勤務や長時間の残業などで、なかなかしっかりとした睡眠が取りにくい環境にあるのに、帰宅してもついつい深夜番組を見てしまったり、スマホのゲームやTwitterやLINEやFacebook・Instagramなどベッドに入ってからもなかなか寝ずに気付けば明け方だったなんて経験あるんじゃないですか?
睡眠不足はうつ病だけじゃなく看護師としてのパフォーマンスの低下にもなり、重大事故につながることもありますので十分な睡眠をとってください。
もし、ベッドに入ってもなかなか寝付けない場合は、ベッドに入って横になるだけでも体は休まるので、まずはいつもより早くベッドに入ることから始めましょう!!
3.バランスの良い食事をとる
看護師の皆さんは食事の大切さは言われなくてもわかっていると思いますが、「分かっているだけ」ではないですか?
病院にいるときは業務が忙しくて、時間通りに食事が取れずに簡単につまめるお菓子やおにぎりや菓子パンだけで食事を済ませ、家では疲れているからコンビニのお弁当だったり、ストレス発散にアルコールを飲んで脂っこいおつまみやスナック菓子だけを食べておしまいになっていませんか。
ファストフードやコンビニ弁当・お菓子など現代人の食事は、どうしても糖質と脂質が多く、たんぱく質とビタミン・ミネラルが不足しがちになります。
不足しがちなたんぱく質とビタミン・ミネラルを補うには野菜・果物・キノコ・大豆食品・海草・魚を中心としたバランスの良い食事にし、その中でもなるべく多くの野菜を食べるようにしましょう。
例えば、お昼ご飯にパスタだけなら、サラダを追加すると野菜を数種類食べることができますし、カロリーを抑えて満腹度も得られます。
特に葉酸とビタミン類はうつ病になると不足しがちになるセロトニンをたんぱく質から作る際にその生成を助ける成分となりますので積極的に摂取したいところです。
葉酸を多く含む食品
レバー、モロヘイヤ、ブロッコリー、アスパラガス、かたくちいわし、すじこ、枝豆、ソラマメ、しいたけ、まいたけ、卵
体も心もあなたが食べたもので出来ていますよ!
4.信頼できる相談相手を持つ
現代社会ではSNSなどのコミュにーケーションツールが発達して世界中の見知らぬ人と交流することができるようになりましたが、逆にリアルな人間関係が薄くなりがちでなかなか本音で話すことが出来ない方も多いんじゃないでしょうか。
ですが、ストレスをためないためにも、職場とプライベートで別々に1人ずつで構いませんので、本音で相談できる人を見つけてください。
なぜ、職場とプライベートで1人ずつ必要かというと、職場での悩みを職場で相談してしまうと聞かれたくない人に話が広まってしまうこともあるでしょうし、家庭の悩みを家族に相談するわけにはいきませんよね。
実はこの話すという行為は、無理に相手から解決策を出してもらう必要はなく、悩みを聞いてもらうだけでも悩みは半分になるといわれていて、言葉にするだけで頭の中のもやもやが整理されて自ら答えが出てくるなんてことも良くあります。
愚痴を聞いてもらうだけですっきりするのはこの効果ですね。
もし、相談できる相手が少ないという方は悩みに応じて相談できる窓口が自治体に用意されていますので窓口を利用する方法もあります。
5.夢・生きがい・趣味を持つ
夢・生きがい・趣味はうつ病にならずに生活するために大切なものです。
うつ病になってしまった方に聞いてみると、「私は何のために生きているか分からない」というような言葉が多く聞かれます。
「何のために生きているか」「何も生きがいがない」こんな方は生きていること自体がストレスですし、何かツライことがあった時にそれを乗り越える元気がでにくく、うつ病になりやすくなってしまいます。
夢や生きがいというと大きなものと思われてしまいますが、簡単なことで構いません。
もちろん看護師としても夢でも、プライベートでの生きがいでもいいんです。
私はこれがあれば今日1日やる気が出る!というものを常にいくつか持っていてください。
例えば
「年に1回は旅行に行く」「専門資格を取得する」「子どもといっぱい遊ぶ」「頑張ったご褒美にちょっと高いスイーツを食べる」「帰ったら好きな俳優のドラマを見る」「好きなアーティストのライブにいく」などなど夢や生きがいを持ってください。
そして、ストレスが発散できる趣味を持ってください。
スポーツ全般やハイキングなど無理のない程度に体を動かすことはストレス発散に最適なのでオススメです。
もう一つは、仕事と逆のことを趣味にすることもオススメです。
看護師さんの場合は普段仕事で身体を動かし多数の人と交流しているので、一人で静かに出来るもの・・・
例えば、音楽鑑賞・映画鑑賞・ブログの更新・ゲームなどがオススメです。
まとめ
うつ病は誰でもストレスが元で発症してしまう病気です。
残念ながら人間は生きている以上ストレスをゼロにすることは出来ません。
ですが、ストレスを溜めない・発散することで防ぐことが出来る病気でもあります。
うつ病にならないためにも「看護師がうつ病にならない5つの方法」を実践して元気に生活してください。
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